煩悩まみれの人に見せたいショトゥン祭の巨大仏画

こんにちは。風の旅行社の鈴木です。
来たる8月17日、チベットの都ラサではチベット最大級の祭『ショトゥン祭』が開催されます。チベット語の「ショ」はヨーグルト、「トゥン」は宴、つまりショトゥンとは「ヨーグルト祭」という意味です。僧侶達の修行が明けた日に村人達がヨーグルトを施したのがこの祭の起源です。

ショトゥン祭ではラサのお寺や宮殿、数箇所で法要や催物が行われますが、一番の見所はデプン寺で開帳される巨大タンカ(仏画)。なんとその大きさ は高さ30m、幅20m。写真からもこのタンカの巨大さがお分かりいただけるでしょう。しかも、このタンカは見るだけで「悟りの種を得る」と言われていて、非常に有難い物なんです。ご利益は本物のようで、体調を崩していたお客様が、このタンカに触れた途端すっかり調子がよくなったこともありました。煩悩の多さに悩んでいる人にも効果があるかもしれません?

祭が始まるのはまだ夜明け前。100人近くもの僧侶がタンカを運び、岩山の斜面にまだ表面を覆うカバーがかかったままのタンカをかけます。まだ暗いのに既にたくさんの巡礼者がタンカ台に集まっています。やがて夜が明けると、心臓に響くようなチベットホルンの低い音が鳴り、あちこちでお香がたかれ、 僧侶たちによって巨大タンカのカバーが徐々に外され、ついに神々しいお釈迦様の姿が現れます。と同時に会場のボルテージは最高潮に達し、巡礼者たちは歓声を上げ、ルンタ(祈りの護符)やカタ(吉祥のスカーフ)をタンカに投げ、五体投地を始めます。巡礼者の歓声や、真言と唱える声、僧侶達の読経、チベットホルンの音、空が白くなるほどのお香の煙、満員列車の様にタンカに群がる人人人。チベット人のむせ返るような熱気に圧倒される祭です。

風の旅行社では、毎年ショトゥン祭に合わせたツアーを設定しています。来年の夏はショトゥン祭に行ってみませんか? (祭の日付はチベット暦に基づいており、年により日付が大きく前後します)