受け継がれるカンボジアの伝統芸能スバエク・トム

受け継がれるカンボジアの伝統芸能スバエク・トム

今回は、カンボジアの伝統芸能『スバエク・トム』についてご紹介します。

スバエクは「皮」、トムは「大きい」を意味するカンボジア語。「大きな皮」という名のとおり、『スバエク・トム』とは、牛の皮を彫ってつくった大きな人形を遣い、ヤシの殻を燃やす炎で影を映し出して物語を演じる壮大な大型影絵芝居です。演目は古代インド叙事詩「ラーマーヤナ」のカンボジア版「リアムケー」という物語。

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今ではユネスコの無形文化遺産のリストにも登録されていますが、カンボジアが誇る伝統芸能は、長く続いた内戦時代やポルポト時代に破壊されたことにより、その伝統が完全に消えようとしていました。

『スバエク・トム』の復興に尽力したのは、アンコール遺跡群を有するシェムリアップ州に暮らすティー・チアン一座。伝統的なスタイルの上演を続け、現在は人形の遣い手と楽士を合わせて座員は27名。10代から70代という幅広い年齢層で構成されている劇団です。

本来は高僧など地位ある人たちの火葬儀礼に際して演じられてきた伝統影絵芝居ですが、いま現在は観光客向けに上演されることも多くなってきました。

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赤い炎のなかで繰り広げられる物語の世界はまさしく圧巻!
伝統芸能『スバエク・トム』を観に、カンボジアへ出かけてみませんか。

今夏のスペシャル企画!『カンボジア 影絵芝居を伝承する村を訪ねて6日間』
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