今回は、南イタリア シチリア島の州都パレルモ在住の駐在員より季節の話題をご紹介します。
毎日通いなれている道を小走りに歩いていたらツルッと滑ってしまいました。
歳のせいではなかった!石畳の歩道一面に落ちている紫色の花を踏んでしまったのです。
アレッと空を見上げると真っ青な空に紫色のジャカランダの花が咲き乱れていました。
ジャカランダは南米原産の木で、高いものでは高さ15メートルにもなります。
ヨーロッパには1818年にもたらされ、シチリアに始めて標本用として入ってきたのは1870年。
1884年にはパレルモの植物園に種が植えられ、温暖な気候のこの地で街路樹や庭木として普及していきました。
ジャカランダは、5月末から6月はじめにかけて釣鐘状の紫色の花が咲きます。
花の季節前の春先に葉が落ち、花が咲き終わるころまた、アカシアに似た青々とした葉でいっぱいになります。
初夏の青空の下に咲いているジャカランダの花は本当に清々しい!
パレルモ市の中心、ポリテアマ劇場前のルジェーロ7世広場には約20本のジャカランダの木があり、その他にもマリーナ広場のガリバルディ公園、パレルモ駅から海岸線まで続くリンコン通り、モンテ・ペッレグリーノ通りなどでも、まとまったジャカランダの花を見ることができます。
パレルモではこの花が咲き終わるころ暑い暑い夏が始まります。
イタリアン地中海センターのホームページ
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