ロシア最古の都市ノーヴゴロド

ロシア最古の都市ノーヴゴロド

昨年、ロシアの観光都市サンクトペテルブルクを訪れた旅行者が市の人口を超えたというニュースがありました。
エルミタージュ美術館や「琥珀の間」で有名なエカテリーナ宮殿といった人気の観光地を抱えるこの都市は、今後ますます人気が過熱しそうです。
そんなサンクトペテルブルクですが、観光客が急増したのに加え、美術館や宮殿のあまりにも大きいスケール、そして「これでもか」と言わんばかりの金の装飾で施されたゴージャスな建築物に少し疲れてしまう方もいるようです。
そんな時はサンクトペテルブルクにプラスして、ロシア最古の都市ノーヴゴロドを訪れてみてはいかがでしょうか?

ノーヴゴロドはかつてノーヴゴロド公国として、11世紀~13世紀の間に有名な都市同盟「ハンザ同盟」の商館が置かれた、毛皮の輸出によって栄えた都市です(樽にりすのしっぽをたくさん詰めて輸出したそうです!)。
ノーブゴロドの中心に位置するクレムリンの内側はゆったりとした造りの公園のようになっており、白い壁とフレスコ画が美しいソフィア大聖堂やロシアの歴史を作った英雄達が彫刻されたロシア1000年記念碑があります。
クレムリンを出ると、多い時は1800もの商店が立ち並んだといいますが、当時の貿易で栄えた市場や邸宅の跡、20を超す教会も見られ街全体が博物館のようになっています。
ノーヴゴロドの歴史的建造物はその時代背景もありますが、白壁にシンプルなグレーや銀の屋根といった建物が多く、ロマノフ王朝時代のきらびやかな建物とは対照的に、静けさのある、落ち着いた趣となっています。
1992年にはこの歴史的建造物群とその周辺地区がユネスコの世界遺産に登録されました。
ノーヴゴロドはソ連時代に外国人が訪問を許された数少ない都市のひとつでしたが、都会の観光地とは違い、クレムリンの中で地元の人が散策をしていたり、市内を流れるヴォルホフ川で子供たちが飛び込みをして遊んでいる姿が見られ、その和やかな様子は都会の喧騒に疲れた心を癒してくれます。

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サンクトペテルブルクに行かれる方は、ぜひノーヴゴロドにも足をのばしてみてください。ノーヴゴロドへはサンクトペテルブルク、モスクワから列車で行くこともできます。
弊社でもツアーを作成しています。

5月25日発「祭りサンクトペテルブルクと古都ノーヴゴロド8日間」
http://www.russia.co.jp/moscow_stp.area/maturi.led.novgorod.html