ポルトガル:大航海時代のロマンと情緒溢れる国

皆さん、ポルトガルの場所をご存知ですか?
ポルトガルは、イベリア半島、スペインの西にある細長い国。
今では場所的には、スペインの『おまけ』みたいに見えるけど、実は全く違う国。
大航海時代のロマンと情緒溢れるステキな国なんです。

写真はリスボンの町を見渡す、エデュアルド7世公園の上からの景色。
中心に立つのが、ポンバル公爵の像。
1755年、リスボンで大地震が起こり、火災と津波で破壊された街を、いち早く再建したのがこのポンバル公爵なんです。
伝染病などが蔓延しないよう、死亡者をすばやく埋葬し、生存者の手当てをするよう命じました。
そして、大貴族たちを中心から追い出し、新興階級を中心とした町作りをして、耐震建築など、先進的都市計画を実行し、急速に街を復興させました。
リスボンの町は川に向かって坂になっており、高台にある公園の向こうに、ポンバル公爵の整備した街並みと、テージョ川を眺める景色はとっても素敵です。

昨年は、日本も大地震があり、津波と火災で街が飲み込まれていくのを目の当たりにしたばかり。
ポンバル公爵は、独断的で強引なとこともあったようで、必ずしも万人に支持されていたわけではありませんでしたが、そういうスピーディーな判断が必要なときもありますよね。
日本にもポンバル公爵のような人がいたら・・・なんて思いながら、しみじみ眺めてしまいました。