カルビの街・水原(スウォン)

カルビの街・水原(スウォン)

韓国に旅行される方の多くはソウルに訪れますが、地方に行かれる方はまだ少ないです。しかし、少し足を延ばすだけでたくさんの魅力的な観光地と出会えます。今回はその中のひとつ「カルビの街・水原(スウォン)」を紹介致します。

水原はソウルから南に約40km、車で1時間のところにあり、人口は100万、首都圏のベッドタウンとなっています。歴史は古く、1千年前の統一新羅時代から存在しています。水原を有名にしているのは旧市街をぐるりと囲む城壁、水原華城(スウォン・ファソン)です。全長5.7kmの城壁に八達門(パルタルムン)、長安門(チャンアンムン)をはじめとする東西南北の門、櫓、砲台、兵士の訓練所等の軍事施設と国王が行幸した際の仮王宮・行宮(ヘングン)からなっています。それぞれの施設は美しい庭園や当時の伝統建築を今に伝える貴重なもので、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。

今から約200年前、当時の国王であった正祖(チョンジョ)の命により1796年に完成しました。正祖の在位中は歴代国王の中で、国が富み文化が花開いた時代で、現在も高く評価されている国王の一人です。正祖は宮廷の権力闘争で命を落とした父親の陵墓をこの地に移し、ソウルから都を移すためにこの地に水原華城を建設しました。そして周辺の農民には農業生産を向上させるため各世帯3頭の牛を与え、毎年子牛が産まれたら1頭を国に返すことを定めました。後に牛の頭数に余裕が出て肉料理が発達、水原はカルビの街として知られるようになったのです。

毎年10月には正祖を偲び、水原華城文化祭が開かれます。正祖の行幸を模した王様パレードや当時の国家試験・科挙の再現、兵士の訓練など様々な行事が開催され、王様パレードは事前に申し込めば外国人も参加する事が出来ます。祭りの期間中は国の内外から多くの見物客が訪れます。

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