モスクワの有名な建築物 -スターリン7姉妹-

モスクワの有名な建築物 -スターリン7姉妹-

ロシアの建造物といえば、赤の広場に建つ聖ワシリー寺院のようなネギ坊主の寺院や教会が有名ですが、モスクワにはスタイルは全然異なってはいるものの、ネギ坊主の寺院と同じくらいインパクトのある建造物があります。それが「スターリン7姉妹」と呼ばれるモスクワ市内にある7つの高層建造物です。

これらの建造物は中央に大きな尖塔を持ったウェディングケーキのような形が特徴で、このような建築様式はスターリン・ゴシックと呼ばれていました。かつてスターリンがモスクワにはマンハッタンの摩天楼のような高層ビルがないことにコンプレックスを持ち建築家にこのような高層建造物を建てさせたといいます。

建築の時期は第二次世界大戦後の1950年代で、その頃一般住宅やインフラに対する大きな需要があったにも関わらず当時のソビエトの首都が世界のどの首都よりも優れていることを示すために、何よりも優先して建てられました。

そのような背景も然り、また明らかにマンハッタンの模倣や過去の建築様式の寄せ集めといった見た目からモスクワでの評判は悪く、これまで長くスターリンの負の遺産だと思われてきました。しかし時がたつにつれて、次第にモスクワの貴重な歴史遺産として認識されるようになってきています。

この「スターリン7姉妹」は比較的モスクワでも行きやすい場所にありますが、中でもおすすめの3つをご紹介します。

①モスクワ大学
雀が丘というモスクワを一望できる丘陵地帯に建つモスクワ大学は、スターリン・ゴシックの中でも最大級の大きさを誇ります。建物の前は庭園なので、写真も取りやすいしインスタ映えが狙えそうです。

②ラディソン・ロイヤル・ホテル
かつてはウクライナというホテルでしたが、外観はそのままに内観を3年間かけて全改装しラディソンロイヤルとして営業を再開しました。ここが貴重なのはスターリン・ゴシックの内部が見れることです。

③外務省
観光で訪れることも多い歩行者天国アルバート通りの入口にあります。スターリン・ゴシックの中でもひときわ重厚な造りが特徴で目の前で見るとかなり迫力があります。

ネギ坊主とはちょっと違うロシアの建築物、ぜひ機会があったら見てみてください!

ロシア旅行社
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