“幸せの国”ブータンとチベット仏教の深い関係

かつて、秘境とも最後の桃源郷とも喩えられた国・ブータン。昨年11月に第5代国王夫妻の来日ですっかり日本でも知名度が上がりましたね。ブータンは「幸せの王国」として有名ですが、世界で唯一チベット仏教を国教とする国でもあります。ブータン人の多くが「幸せです」と答えるのには、彼らが敬虔なチベット仏教徒であることが深く関わっているのです。

まずひとつ目は、チベット仏教の教え自体に幸せになるためのヒントがたくさんあること。そして二つ目は、仏教の教えを実践している僧侶達、そして彼らの師である活仏や高僧が大勢いらっしゃることです。

チベット仏教の僧侶となるためには、厳しい修行や勉学を積む必要があります。より鍛錬を積まれ、知識を伴った偉いお坊様ほど本当に慈愛に満ち溢れた良いお顔、温かな空気感をまとっていらっしゃり、自然に人々の模範となられ、尊敬を集めています。ブータンでは僧侶とは正に、幸せに生きるためのお手本のような方達なのです。

そんな僧侶達が説く幸せになるためのヒントは極々当たり前のシンプルなもの。悪い言葉や行いを律しなさい。できるだけ良い行いをしなさい。悪い考え方は良い考え方に変えていきなさい。常に慈悲の心をもって全ての人が自分の親であるかのように考えなさい…など。

ブータンの幸せとは切っても切れない深い関係にあるチベット仏教。ブータンを含むチベット仏教圏を旅されるときは、ブータンの幸せの姿を知るにも、ご自身が平和で満たされた心を得るためにも、少しでもチベット仏教について学んでみると違う発見があるかもしれませんよ。(田中)


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