韓国のお正月

韓国のお正月

今回は韓国のお正月についての話題。韓国も中国、タイやインドと同じく1月1日は特別な祝い事はなく、旧暦の1月1日(旧正月)に正月行事が行われます。日本ではほとんど行事はありませんが、中国では春節といって日本でもテレビで報道されるのでご存知の方も多いかと思います。

韓国では旧正月をソルラルと言います。今年は1月23日(月)で、その前後の日と併せて3連休になります。ソルラル前は日本と同じく、自宅で正月準備をする人や実家への贈り物を買う人で市場やスーパーは大変賑わいます。そして休みに入るとソウルなど大都市に住む地方出身者は、家族で実家のある地方に帰ります。この時は鉄道・飛行機の予約は満席、長距離バスも列を成して臨時便を増発します。
また、自家用車で帰る人も多く、高速道路は烈しい渋滞に見舞われます。各家では自宅に先祖を祀るための祭壇を作り、家族総出でご馳走の下ごしらえをします。

ソルラル当日の朝、家族全員で先祖を祀る祭祀を行います。これを茶礼(タレ)といいます。その後、年長者(おじいさんやおばあさん)に対し若い者が新年の挨拶をします。これを歳拝(セベ)といいます。「セヘ・ポン・マーニ・パドゥセヨ」(新年に福をたくさん受け取って下さい)と挨拶した後、年長者からセベットンというお年玉がもらえます。ここまでが正月の最大の行事となります。
その後はユンノリといわれる双六で遊んだり、トッククという雑煮を食べます。韓国の餅はうるち米で作るため、日本の餅と比べて伸びません。

この時期の韓国は店舗の大部分が休みであり、また交通機関も混雑するため、ショッピングやグルメ目的、地方への旅行は控えた方がよろしいでしょう。とはいえ、ソウルや釜山の住宅街に行けば、普段とは違う雰囲気を実感することができますし、外国人の多い明洞(ミョンドン)やコンビニエンス・ストアなど営業している店もありますので、街歩きをしながら韓国の正月を見るのもおもしろいと思います。

画像は韓国南部の楽安(ナガン)という伝統的街並みの残る村の写真です。

韓国専門旅行会社・三進トラベルサービスのホームページ
http://www.sanshin-travel.com/