[2016リオ五輪 柔道金メダル]ブラジル選手ラファエラ・シルバの活躍

[2016リオ五輪 柔道金メダル]ブラジル選手ラファエラ・シルバの活躍

8月6日に開幕したリオ五輪も終盤を迎え、残すは4日間のみとなりました。
ここまであっという間でしたね。

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私は各競技で活躍する日本人選手の活躍に一喜一憂しましたが地元開催で奮闘するブラジル人選手の活躍にも目が離せませんでした。
日本とブラジルは強い結びつきのある間柄ですから特に日本生まれの武術・格闘技である柔道には注目していました。
柔道はおよそ100年前に前田光世さんによってブラジルに伝えられ、その後、小川龍造さんが道場を開き柔道の普及に努められました。

1972年のミュンヘン五輪ではブラジルに帰化した石井千秋さんが銅メダルを獲得すると柔道人気に拍車がかかりました。
現在は日系人だけではなく、多くのブラジル人に好まれるようになり五輪や世界選手権でも上位進出の常連となっています。

そんな中、今回のリオ五輪では、女子57キロ級のラファエラ・シルバ選手がブラジル人で今大会初の金メダルを獲得しました。

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彼女はリオの貧民街・ファベーラの出身で5歳の時に柔道を始めたそうです。恵まれない環境の中ではありましたが柔道に打ち込み力をつけて行きました。

2008年には20歳以下の大会で世界チャンピオンになりロンドン五輪でもメダルを期待されましたが足を掴んで技をかけたと判断されてまさかの反則負け。
誹謗中傷に晒されました。

引退も考えたそうですが周囲の助言で自分と柔道の関係を一度客観的に見ることが出来、また柔道への強い想いが沸き起ったそうです。

このような苦しい経験を乗り越えて獲得した自国開催の、しかも故郷リオデジャネイロでの金メダル。

メダリストの数だけストーリーがありますが彼女の活躍が、未だに消えるのことのない貧困や差別を抱える人々にとって大きな希望となったことと思います。
涙を流した彼女の姿を見て、私も感極まってしまいました。

残り4日間ですが、最後まで五輪を愉しみたいと思います。

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南米パック・ブラジル旅行社
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