南米の最南端、フエゴ島のウシュアイア郊外を走る『地球の果て鉄道』

南米の最南端、フエゴ島のウシュアイア郊外を走る『地球の果て鉄道』

地球の裏側ではオリンピックが終了。アスリートたちの熱気の余韻が残っていますが、今日は南米の最南端、フエゴ島のウシュアイア郊外を走る「地球の果て鉄道」をご紹介します。

この鉄道は正式名称を<南フエゴ鉄道>といい、囚人たちによって造られ、完成後は木材運搬や森林伐採に使われた囚人輸送を担っていましたが、今では世界最南端の鉄道として、南極クルーズの玄関口、ウシュアイアを代表する観光資源となりました。
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蒸気機関車またはディーゼル機関車に引かれた客車は、お尻が痛くなるような座席のみのとても簡単な造りですが、片道僅か8㎞ほどの路線を約1時間かけてのんびり走ります。途中、森林伐採が進み枯れ木が連なる「木の墓場」と呼ばれる風景を見ながら進み、ダイナミックな滝を眺められる駅で暫く停車、飽きさせない演出が成されています。またほんのちょっと座席が豪華で地元産のワインが供される特別車両も連結。但し運賃は往復10,000円とちょっと高いかも。(ちなみに普通車でも往復約5,000円です。)もっともウシュアイアからクルーズ客船に100万円以上の船賃を払って南極へ向かう人たちにとっては気にならない金額ですね。

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話はそれますが海外で列車に乗るとなぜか脳内で「世界の車窓から」のテーマソングが流れ、石丸謙二郎さんのナレーションが聞こえてくるのはなぜでしょう。そして世界遺産を訪ねると、日曜夜6時に流れるあの曲が思い浮かびます。
ブエノスアイレスから3,000㎞、南極からは僅か1,000kmというフエゴ島はまさに地の果て。あらゆる国を訪ね歩いたベテラン観光客が集まってくる場所です。そしてここを訪れる観光客の中で、最も長い距離を旅してやってきたのは、我々極東アジアの人間かも。

さてオリンピックの次はパラリンピック。引き続き地球の裏側に向かって応援を続けましょう!

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バードウォッチングツアーのワイバード
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