エジプトの鉄道について

エジプトに行かれたことのある方は、ツアーで参加された方が多いのではないでしょうか?夜行列車を組み込んだツアーもありますが、なかなか個人旅行で鉄道に乗車された方は少ないと思います。

実はエジプトの鉄道はアフリカ・中東地域では最も歴史が古く、今から150年前の1853年まで遡ります。日本の鉄道開業が1872年ですから、日本より20年近く早いんですね。総延長も9,435キロに達し、国内全土の市町村の8割近くを結んでいます。

またエジプトは同地域で最初に地下鉄を導入した国でもあります。現在、カイロ市内には1号線と2号線が運航しており、1号線の一部車両と2号線の全車両は日本製です。ラッシュアワーの運転間隔は3.5分、改札は自動改札で全ての列車にちゃんと女性専用車両もあります。

カイロは都市部への人口増加に伴って慢性的な渋滞問題が深刻ですが、現在、市内と空港を結ぶ3号線が建設中、さらにはピラミッドを結ぶ4号線の計画が始まっています。4号線これが完成すれば市内からギザ地区まで30分。地下鉄でピラミッドに行くのも何だか不思議な気分ですね。